クレジットカードの審査
クレジットカードの審査とプレミアムカード・ゴールドカードの審査
プレミアムカード・ゴールドカードの審査はいったいどうなっているのでしょうか?また、一般のクレジットカードの審査とは何が違うのでしょうか?ここでは、プレミアムカード・ゴールドカードの審査を解説します。
クレジットカードの審査
スコアリング
スコアリングとは、申込をする人の申し込み時のデータから点数をつけて、その人の信用度合を点数で判断する仕組みのことをいいます。申込者の分類である属性のスコアリングと、クレジットカード(その他借り入れ)の利用履歴による信用のスコアリングがあり、各カード会社が個別に審査の基準を用意しているといわれています。l
属性のスコアリングの項目例
- 年齢…年齢は若い方が有利
- 家族構成…独身・家族同居が有利
- 電話番号…固定電話と携帯電話が両方持っていると有利
- 職種…医師、弁護士、公務員が有利
- 勤務先…公務員、上場企業が有利
- 健康保険証…共済保険が有利
- 勤続年数…10年以上が有利
- 年収…400万円以上が有利
- 居住年数…10年以上が有利
- 住居形態…自己名義持ち家が有利
上記のとおり、スコアリングでは借入をいた際に返してくれる確率の高い人という意味で信用度がつけられています。固定電話があれば、住所の証拠になるため携帯よりもスコアがよかったり、独身の方が家庭がある方よりも返済に回せる資金が多いためスコアが良くなります。
スコアリングが影響する与信枠
スコアリングでは、審査にも影響があるのはもちろんですが、クレジットカードの限度額に大きな影響を与えます。これはカードローンやキャッシングなどと同じく借入ができる限度枠なので、自ずと借り入れに対する信用調査で使われるスコアリングの影響が大きくなるのです。
クレジットヒストリーからクレジットスコアは算出される
クレジットスコア
クレジットスコアとは、クレジットカードや借入の利用履歴であるクレジットヒストリーから計算されたものであり、個人の信用力を点数化するものである。属性のスコアリングとは違い、あくまでも過去の借り入れやクレジットカードの利用履歴から算出される。このクレジットヒストリーは信用情報機関の情報を元に各金融機関で共有されてしまうため、嘘はバレてしまうし、言わなくてもカード会社の方でわかってしまう情報である。
クレジットスコアの項目
- 支払い履歴(重要度35%)
遅延のない支払いか、どうかがクレジットスコアの35%の重要度を占めます。クレジットカードを3枚以上持った上での遅延のない支払いは高評価と言われています。一度でも支払い遅延があればこのスコアは著しく悪くなってしまうのです。
- 借入残高(重要度30%)
いくら借入しているか、利用しているか、が次に重要になる項目です。クレジットカード会社から見てもこの利用額が多くないと優良顧客とはいえないからです。クレジットスコアをよくするには、利用限度額の50%以下の利用を続けることがいいと言われています。これは0%の状態でもダメなので、限度額の2割ぐらいの金額を安定的に使い続けるのがいいと思います。
- クレジットカード利用期間の長さ(重要度15%)
長く利用しているほど、信用度は高いと判定されるようです。
- 最新の信用度 重要度(目安)10%
- 借り入れ件数 重要度(目安)10%
クレジットカードの審査で重要な3項目(3C)
- Capacity(資力)
- Character(性格)
- Capital(資産)
Capacity(資力)は、年収や返済実績のことを指します。属性とクレジットスコア両方見られます。
Character(性格)は、真面目に返済しているかという返済実績や勤続年収が長ければ真面目という判断になります。申し込み情報の打ち間違えや虚偽の内容を申し込みフォームに記入するなどもこの性格に影響を与えます。
Capital(資産)は、自己名義の持ち家があるか、自動車を持っているか、などの現金や保有資産の情報になります。
ゴールドカードやプレミアムカードを持つためには
ゴールドカードやプレミアムカードのインビテーション(招待)が来るためには、上記のいくつもある審査項目の中でも、クレジットスコア(クレジットカードの利用実績)が重要と言われています。狙っているゴールドカードやプレミアムカードがあれば、そのカードを毎月安定的に利用し、クレジットスコアをあげましょう。
ほとんどの買い物や生活費の支払いを特定のクレジットカードにするだけで毎月安定的にクレジットカードの利用額を稼ぐことができるはずです。ハードルが低めのゴールドカードやプレミアムカードであれば、その上で1年程利用していればインビテーションが来る可能性は高くなります。
また、ゴールドカードやプレミアムカードの審査基準は属性でも「30歳以上、年収700万円以上、勤続5年以上」というような基準を設けているケースも多いですが、あくまでも一般的な基準であるため、クレジットスコアを上げていけば、上記のような基準をクリアしなくてもインビテーションが来ると言われています。
年齢制限で難しい場合は、同じカードのヤングゴールドカードなどを利用してクレジットスコアを上げていくのがゴールドカードやプレミアムカード取得の近道でしょう。